2014年12月15日

第2章 トレードルールを作ることが利益を上げる秘訣:ルールの4つのメリット、1つの問題

DSC_0202

■ルールの4つのメリット、1つの問題

トレードルールを作ることには、4つの大きなメリットがありますので、紹介しましょう。

1. トレードを行う時に悩まなくてよい
2. トレードを短時間で楽に行うことができる
3. 過去検証により確認が可能
4. 問題が生じた時に、修正・変更が可能

という4つです。それぞれどのようなことなのかを解説します。

1. トレードを行う時に悩まなくてよい

ルールを決めれば売買の際の条件が決まります。すなわち、考えたり悩んだりするのはルールを作る段階でのことであり、ひとたびルールを決定してしまえば、実際の売買の際に行うことは、ルールが成立しているかどうか、条件に合っているかどうかを選択するだけなのです。価格やテクニカル指標の数字がある条件を満たしているかどうかを確認するだけでよいので、悩む必要はありません。実はFXトレードとは、考えて行われるものではなく、条件を満たしているかどうかを選ぶだけの作業なのです。

 

2. トレードを短時間で楽に行うことができる

1で解説したように、トレードルールを事前に決めてしまえば、実際のトレードの際に行うことは、条件を満たしているかどうかの選択、確認だけです。ある条件を満たしているかどうかを選択、確認することにそれほど多くの時間がかかるわけがなく、また作業自体も至って楽なものになります。トレードとは、長い時間をかけて悩んだり苦しんだりして行うものではないのです。

 

3. 過去検証により確認が可能

前章で紹介したように、テクニカル分析を採用してトレードルールを決定すれば、過去の価格変動の中で、そのトレードルールが持つ損益の可能性を確認することができます。もし仮に、自分の考えたルールでは全く利益が上がらないという結果が出れば、そのルールを採用することはないでしょう。逆に、自分の考えたルールのパフォーマンスが驚くような利益として確認できれば、資金管理を行いながら実践していくことを選ぶでしょう。トレードルールを決定すれば、過去検証によりそのパフォーマンスの可能性を確認できるのです。

 

4. 問題が生じた時に、修正・変更が可能

いくら優れたトレードルールといえど、常に利益を上げ続けることはできません。それまで順調に利益を上げてきたトレードルールが、ある瞬間から突然損失続きになることもあるでしょう。そのような問題がトレードにおいて生じた場面を想像してみてください。それが仮に、そのトレーダー自身の相場観に基づいて行われているトレードであれば、問題を修正・変更していくことは非常に難しいと言わざるを得ません。しかし、言葉や数字で明確に決められたルールであれば、具体的な手順で修正・変更が可能です。これもまた、ルールを作ることの大きなメリットです。

 

以上のように、トレードルールを作ることは、私たち個人投資家にとって大きなメリットをもたらします。しかしながら、1つだけ問題があるのです。それは感情の問題です。私たちは自分の感情を無にすることはできず、トレードルールを実行する時、どうしても感情の要素が入り込み、感情的な邪魔が入ると「ルールを破りたくなってしまう」、あるいは「ルール通りの行動を取らない」という問題が出てきてしまうのです。

 

特にテクニカル分析を用いたルールは確率的な傾向を利用しますので、できるだけ長い期間に多くのトレードにおいて、同じルールを用いてトレードを行った方が、より安定的に、そのトレードルールが持つ可能性を利用することができます。しかし、私たちは1つのことを続けるのが驚くほど下手くそであり、その原因は私たちの感情にあるのです。確率的な傾向を利用するためにテクニカル分析を用いてトレードルールを作った際には、できるだけ感情的な判断を避け、ルール通りの売買を続けることが利益を上げる近道だと私は考えています。その点をしっかりと確認し、自分自身の行動を選んでください。

 

おそらくここまで読んできたあなたは、「トレードルールが大切なことは分かったから、有効で利益が上がるトレードルールを教えてほしい」と思っていることでしょう。実はここにも同じ問題が潜んでいます。

 

なぜ私がお手本となるようなトレードルールを安易に紹介しないのかというと、私たちは人から言われたことを、そのまま素直に続けることなどないからです。例えそれまでどんなに安定的に利益を上げてきたトレードルールだったとしても、3回損切りが続けばムッとするでしょう。おそらくあなたは4回目のトレードをためらうか、やめてしまうことでしょう。このようなことは、どんなトレードルールにおいても起こるのです。しかし、この問題が解決される方法が1つだけあります。それは自分で考えた、自分が好きで納得しているトレードルールでトレードを行うということです。

 

私たちは、自分の好きなように行動したいという強い欲求を持っています。そして、トレードで利益を上げていくためには、一貫したルールでトレードを継続していく必要があります。そのことを考えた時、人から聞いたルールを使っているだけでは、いずれあなたはルールを破りたくなり、実際にルールを破る時がやってきます。その時、そのトレードルールは何の意味も持たなくなってしまうのです。だからこそ、少し遠回りに思えても、自分がやりたい、自分の好きなルールを作るのです。

 

最後にもう1つ、ここまでルールについて読んできて、「何だか難しそうだ」「自分にはどうせ無理だ」と頭から決めつけないようにしてください。私はこれまで3万人を超す個人投資家を直接指導してきましたが、利益を上げる投資家は、自分のやり方や好みで実に様々なルールを作り上げていきます。20代の会社員やOLの方から70歳を超えてなお元気に楽しくトレードをされる方まで、性別や経験も全く関係ないのです。大切なことは、「よーし、自分なりのルールを見つけるぞ」と思うのか、それとも「どうせ自分には難しいし、ダメだ」と思うのかの差なのです。「よーし、やるぞ」と思えば、利益への道は開かれていますが、「どうせダメだ」と思ったら、利益への道が閉ざされてしまうことになります。その点を忘れずに、自分のトレードルール作りを始めてください。

[`evernote` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`livedoor` not found]
LINEで送る
Pocket

(ライター:104m)