2014年12月29日

第3章 トレードルールにおけるテクニカル分析の役割:テクニカル分析の役割

これまで紹介したように、FXトレードで利益を上げていくためには、事前に検討・検証されたトレードルールが必要です。そのトレードルールの詳細な中身を検討していく上で、テクニカル分析およびテクニカル指標が必要となってきます。

 

1章でも紹介しましたが、私たち個人投資家が行うトレードは2種類しかありません。その2種類とは、価格の動きが続くことで利益を上げようとする「順張り(トレンドフォロー)」と呼ばれる手法か、価格の動きが転換する(逆に動き始める)ことで利益を上げようとする「逆張り」と呼ばれる手法です。なぜこの2種類だけなのかを、ここで紹介します。

 

一般的な値動きとは下記図4のようなものです。
図4_141229_01

これは日足(ひあし)チャートと呼ばれるグラフです。この後紹介する「ローソク足」という日本オリジナルの価格の表し方で、毎日の価格変動を視覚的に捉えられるように工夫されています。

 

第1章の中で、価格の上昇はその通貨を欲しいと思う人の買い注文により起こり、下落はその通貨を不要だと思う人の売り注文により起こると紹介しました。上図4の通貨は米ドル/円ですので、厳密に言うと、日本円を米ドルに交換したいと思う人が多ければ多いほど上昇を見せ、逆に米ドルを日本円に交換したいと思う人が多ければ多いほど下落を見せていると言えます。

 

それではなぜ、市場参加者は、ある時には米ドルを欲しいと思い、またある時には日本円を欲しいと思うのでしょうか? それは単純に「儲かるのではないか?」と思うからに他なりません。その市場参加者の心理と行動の集合体が価格となって表れ、チャートを形成していくのです。この動きの中には市場参加者の集団心理がそのままに反映されております。その動きとは次の2つです。

 

1.一方向性の値動きや気持ちが勝り、同じ方向の値動きが続く(トレンドの形成)

2.異常な心理状態の過熱により、実態からかけ離れた価格での取引が形成され、あるところから急激に価格が反転する(トレンドの終了と転換)

 

この2つの動きが大小、長短様々に繰り返されているのが市場の価格変動であり、チャートの動きなのです。その動きを先ほどの図4で確認すると、下記図5のようになります。

図5_141229_02

こうして値動きの成因と状態を整理して考えてみると、私たち投資家が利益を上げるために行うことは、1の時間帯においては流れに乗って買いトレードで利益を上げ、2の時間帯においては流れに逆らって売りトレードで利益を上げることだと理解できるのです(売買の方向は、その時の相場の動き次第ということになります)。1のトレードを「順張り(トレンドフォロー)」と呼び、2のトレードを「逆張り」と呼びます。

 

テクニカル分析は、数学・統計学・確率論などから算出された各種テクニカル指標と呼ばれる数値データを用い、日々の価格の動きを構成する4本値(始値 高値 安値 終値)を分析してトレードに役立てていきます。その根底を成す考え方は、上記に書いた「継続する値動きに乗る」「それまでの値動きと逆に転換する動きに乗る」というものであり、いかにその精度を上げていくかを最大の目標とするものです。この後の章で、各種のテクニカル指標や様々なチャートパターンを紹介していきますので、「何のために、その指標やパターンを自分が使うのか?」という目的を明確にした上で読み進め、理解してください。

 

目的は1つであり、そのために行うべきことは、テクニカル指標やチャートパターンを理解して自分のトレードを作り上げることです。トレードルールに関しては第2章で詳細に紹介しましたので、ここでは、ルールの中のどの部分にテクニカル分析やテクニカル指標を用いていくのかを考えてみましょう。

(チャート出所:FXCMジャパン証券株式会社 Trading Station)

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(ライター:104m)