2015年04月28日

第4章 テクニカル分析実践:テクニカル指標の分類

■テクニカル指標の分類

この章ではMA(移動平均線)からパラボリックまで、合計9個のテクニカル指標を紹介しました。それぞれの指標の開発の背景には、市場の値動きにおける何らかの傾向や判断材料を捉えるための目的があります。テクニカル指標の紹介の最後に当たり、それぞれの目的や指標の傾向を分類し、理解を深めて行きましょう。

 

■トレンド系のテクニカル指標

MA(移動平均線)、MACD、ADX、+DI/-DI、パラボリックはトレンド系の指標と呼ばれ、市場の値動きにおけるトレンドの発生や継続、転換を知ろうとする指標です。これらの指標を使いトレンド認識を行うことにより、トレンドの発生や継続という環境下で利益を上げていくことのできる、順張り(トレンドフォロー)のトレードを効果的に行うことができることが分かります。

 

またその使い方も、環境認識として使う方法と売買サインとして使う方法の2つのアプローチがあり、それらを組み合わせることでより利益を上げる確率を高くすることが可能になります。

 

■オシレーター系の指標

RSI、ストキャスティクス、RCIはオシレーター系の指標と呼ばれ、値動きの偏りに合わせて指標自体が上下の値を振幅することにより、値動きの転換を知ろうとする目的で使われることが多い指標です。その数値の偏りから値動きの転換を疑い、逆張りのトレードを効果的に行うことができることが分かります。

 

ただし注意しなければならないのは、これらの指標は数値が極端に高かったり、低かったりした際には転換を疑うことのできる指標ですが、高い値から低い値への変化やその逆の過程においては、トレンドの発生や継続を想定していくこともできる逆の見方も持ち合わせており、その数値の捉え方次第で逆張りにも順張り(トレンドフォロー)にも使うことができる、という点を忘れてはなりません。

 

またこの指標も、環境認識と売買サインの両方に使えますので、効果的に組み合わせていくことが必要です。前に紹介したトレンド系の指標ではトレンドの発生・継続を知ることができ、これらのオシレーター系の指標では、トレンドの転換を疑うことができますので、価格変動の確認の際に、それぞれの指標から1個ずつ以上をチャートに表示すると、トレンドの発生・継続と、トレンド転換の両方を確認することになりますので、それぞれの指標から1個ずつ以上をチャートに表示することは相場の理に適っていると言えるでしょう。

 

■その他の指標

ボリンジャーバンドとATRに関しましては、上記の分類から外れる部分がありますので、こちらで紹介します。

 

ボリンジャーバンドは、もともとはトレンド系の指標として開発された経緯を持ち、その捉え方は、本文中に「エクスパンション」として紹介しました。つまり、ボリンジャーバンドを抜けるような一方的な値動きが起こることで、その値動きの反対方向のポジションを持っているトレーダーの分布が多くなることにより、反対売買の圧力が高まり、更にバンドの一方向性の動きの継続と拡大を続けることを想定する捉え方であり、使い方です。

 

一方で、最近では短期売買のトレーダーを中心に、「スクイーズ」の捉え方のように、突出した価格がバンドの内側に戻ってくる値動きを利用して、逆張り用の指標としてボリンジャーバンドを使っているトレーダーも存在します。この指標も、その捉え方、利用の仕方次第で、順張り(トレンドフォロー)と逆張りの両方に使われますので、どのポイントを自分が利用するのかという視点で、使い方を探ってください。

 

ATRに関しては、価格のボラティリティ(変動幅)を確認する指標ですので、その他の8個の指標が、価格の方向性を確認する指標であることを考えると、全く違った意味合いを持つ指標と言えます。この指標だけが特殊な意味合いを持つことを考えると、うまく利用することで、よりトレードの優位性を高くすることができるとも考えられますので、あなたが行うトレードの特徴や性質に合わせて、その使用法をうまく検討してみてください。

 

以上が、この章で紹介した9個のテクニカル指標な大きな分類です。大切なことは、どんな目的で、どの指標を、どのように使うのかという点です。あなたの目的があって、初めてそれに適したテクニカル指標を選ぶのです。何か儲かるテクニカル指標や使い方があって、あなたがそれを選ぶとしたら、その順序が本末転倒になる可能性がありますので、その点に注意して、あなたが使うテクニカル指標を選んでください。

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(ライター:104m)