2015年01月26日

第4章 テクニカル分析実践:価格そのものを利用する方法

■ローソク足

● ローソク足について

ローソク足とは、相場の値動きが一目でわかるように、一定期間(一日や一週間など)の価格の値動きを、ローソクに似た形の棒で表したものです。ローソク足は描く期間を決めて、その期間の四つの値(四本値)を使って作成されます。

始値 : その期間の始めについた価格

終値 : その期間の最後についた価格

高値 : その期間の最も高かった価格

安値 : その期間の最も安かった価格

終値が始値より高いものを陽線、終値が始値より低いものを陰線と呼びます。

グラフィックス1

ローソク足は、「胴体」、「上ヒゲ」、「下ヒゲ」で構成されています。

「胴体」は、ローソク足の期間で最終的に動いた値幅になります。

「ヒゲ」は、期間中に一時的に上昇したり下落したりしたが、戻そうとする力により押し戻された値幅になります。

グラフィックス2

● ローソク足の見方

ここではローソク足の代表的な見方をご紹介します。

①ローソク足は日本で開発されたチャート形状であり、視覚的に非常に優れた特徴を持っています。まず、陽線か陰線かを色や塗りつぶしで表現するために、一目でその期間に上昇したのか、下落したのかを識別できます。陽線とは、始値から終値にかけて上昇して終了したことを表していますので、その期間に買いが強かったことが分かります。陰線とは、始値から終値にかけて下落して終了したことを表していますので、その期間に売りが強かったことが分かるのです。

実はローソク足だけでも、そこに参加している投資家の集団心理を読み取ることができますので、しっかりとその意味を理解するようにしてください。

②上ヒゲ、下ヒゲ

「上ヒゲ」、「下ヒゲ」はほぼ全てのローソク足にありますが、特にヒゲが長いものは転換の兆しとして重要な意味を持ちます。

「上ヒゲ」が長いということは、一時的に上昇したけど押し戻されて結局は元に近い価格で終わったことを意味しますので、売り圧力が強いことになります。

「下ヒゲ」が長いということは、一時的に下落したけど買い戻されて結局は元に近い価格で終わったことを意味しますので、買い圧力が強いことになります。

グラフィックス3

③十字線

「十字線」は、始値と終値がほぼ同じ価格になり、「胴体」がほとんどないものを言います。

「十字線」になるということは、期間中の買い圧力と売り圧力が拮抗していることを意味していますので、今後、バランスが崩れて上下どちらかに大きく動く可能性があることになります。

グラフィックス4

④リバーサルデイ

リバーサルハイデイとは、アップトレンドの中で、新高値をつけた後、その日のうちに下落して、前のローソク足の終値を下回った日のことを言います。リバーサルローデイとは、ダウントレンドの中で、新安値をつけた後、その日のうちに上昇して、前のローソク足の終値を上回った日のことを言います。

リバーサルデイになるということは、それまでのトレンド方向に価格が動こうとしたにもかかわらず、反対方向への力に負けて大きく戻されてしまったことを意味します。このため、リバーサルデイが出現すると、トレンド転換の可能性があることになります。

グラフィックス5

l ローソク足の使い方

ここまでローソク足の見方を紹介してきましたが、ここでは実践的な使い方の紹介を行います。

①トレンドの転換を期待した売買

トレンド発生中に、「長いヒゲ」、「リバーサルデイ」が出現した場合、今後トレンドが転換する可能性がある、という特徴を利用して、売買ポイントを決めることができます。

 

アップトレンド発生中に、「上ヒゲ」、「リバーサルハイデイ」が出現するということは、上昇しようとしたにもかかわらず売り圧力に負けたことを意味しますので、今後ダウントレンドに転換する可能性があると判断して売っていきます。

 

ダウントレンド発生中に、「下ヒゲ」、「リバーサルローデイ」が出現するということは、下落しようとしたにもかかわらず買い圧力に負けたことを意味しますので、今後アップトレンドに転換する可能性があると判断して買っていきます。

グラフィックス6

②トレンドの継続を期待した売買

トレンド発生中に、「十字線」が出現した場合、今後上下どちらかにトレンドが発生する可能性がある、という特徴を利用して、売買ポイントを決めることができます。

トレンド発生中に、「十字線」が出現するということは、買いと売りが拮抗して、その後上下どちらかに大きな値動きが発生する可能性がありますが、「十字線」がでた時点ではわかりません。

このため、アップトレンド中の「十字線」なら、「十字線」の高値を更新したことを確認し、方向性がはっきりしてから買っていきます。ダウントレンド中の「十字線」なら、「十字線」の安値を更新したことを確認し、方向性がはっきりしてから売っていきます。グラフィックス7

 

以上のように、ローソク足はそれ自体が意味を持っており、それを1つ1つ理解するだけでも、価格の動きが意味するところが分かるようになります。あまりにも当たり前に見慣れているローソク足ですが、実は意外にその奥は深いと言えますので、一度自分で実際のローソク足の動きの中で、その意味するところを確認してみてください。

(チャート出所:FXCMジャパン証券株式会社 Trading Station)

 

 

 

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(ライター:104m)