2015年05月25日

第4章 テクニカル分析実践:N計算値、E計算値

■N計算値、E計算値

●N計算値、E計算値の構成(算出方法)や意味

「N計算値」、「E計算値」とは、「過去に出現した値幅は未来にも出現する可能性が高い」という考え方を元に、トレンド終了後、次のトレンドがどこまで伸びるかの価格ターゲットを算出する方法です。シンプルな方法でわかりやすく、現実の相場でも実現することが多いので、多くのトレーダーに利用されています。

①N計算値

「N計算値」を算出するには、チャート上で基準のトレンドとして、任意の安値A、高値Bとその後の安値Cの3点を決めます。そして、安値Aと高値Bの値幅を、安値Cに加えた価格が「N計算値」になります。なお、「N計算値」は、フィボナッチエクスパンションの100%ラインと同じ方法で計算されています。

図①

②E計算値

「E計算値」を算出するには、チャート上で基準のトレンドとして、任意の安値A、高値Bの2点を決めます。そして、安値Aと高値Bの値幅を、高値Bに加えた価格が「E計算値」になります。

図②

○N計算値、E計算値の見方

先ほどの「N計算値」と「E計算値」について、実際のチャートでの見方を紹介します。

①N計算値

「N計算値」は安値Aと高値Bの値幅を、安値Cに加えます。「N計算値」として表示させる機能がチャートに搭載されていることは少ないので、その場合は代用としてフィボナッチエクスパンション100%ラインを表示させると、それが「N計算値」ラインとなります。

図③

②E計算値

「E計算値」は安値Aと高値Bの値幅を、高値Bに加えます。「E計算値」として表示させる機能がチャートに搭載されていることは少ないので、その場合は代用としてフィボナッチエクスパンション100%ラインを、安値Cを高値Bと同じ位置に指定して表示させると、それが「E計算値」ラインとなります。

図④

図のように、「N計算値」ラインや「E計算値」ラインでトレンドが終了したり、レジスタンスやサポートとして機能することが多いです。

●N計算値、E計算値の使い方

ここまで「N計算値」「E計算値」の計算方法や見方の紹介をしてきましたが、ここでは実践的な使い方の紹介を行います。

①利食いの目標価格として使う

「N計算値」ライン、「E計算値」ラインを、それぞれ第一目標、第二目標として、利食いの目安に使います。第一目標で全部決済してもよいですし、第一目標で半分決済、第二目標で残り半分を決済といった分割決済にも使えます。

図⑤

②エントリーの準備に使う

「N計算値」、「E計算値」の近くに価格がある時は、トレンドが転換する可能性があるので、売りエントリーの準備をします。

図⑥

●N計算値、E計算値を利用したトレードルールサンプル

ここではN計算値、E計算値を利用したトレードルールのサンプルを紹介します。ルールは基本的に、現在動いている足の1本前を基準に判断していきます。以下のルール例では、利食いのターゲットを終値で達成したときにエグジットする方法を記載しています。そのため、現在動いている足で判断すると、終値が確定しておらず、サインとして採用するには不十分だからです。

①N計算値、E計算値を利食い目標としたルール例

買いポジションの利食い:

2本前の価格<N計算値、かつ、1本前の価格≧N計算値の時、

ポジションの半分を決済する

2本前の価格<E計算値、かつ、1本前の価格≧E計算値の時、

残り半分を決済する

売りポジションの利食い:

2本前の価格>N計算値、かつ、1本前の価格≦N計算値の時、

ポジションの半分を決済する

2本前の価格>E計算値、かつ、1本前の価格≦E計算値の時、

残り半分を決済する

図⑦

②N計算値、E計算値によるエントリー準備のルール例

買い準備:価格がN計算値、もしくはE計算値の近くにある時、

買いエントリーの準備をする

売り準備:価格がN計算値、もしくはE計算値の近くにある時、

売りエントリーの準備をする

図⑧

(チャート出所:FXCMジャパン証券株式会社 Trading Station)

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(ライター:104m)