2015年04月13日

第4章 テクニカル分析実践 :RCI

■RCI

●RCIの構成(算出方法)や意味

RCI(Rank Correlation Index:順位相関係数)とは、日付(時間)と価格それぞれに順位をつけ、互いの相関関係から、相場のトレンドと勢い、過熱感を捉えるテクニカル指標です。

5日RCIの計算式は以下のようになります。

図①図②

5日RCI

d:日付の順位と価格の順位の差を2乗し、

合計した数値

日付の順位は直近を1とし、価格の順位は算出期間の最高値を1としてつけていき、それらを元にd値を算出します。

図③図④

図③図⑤

上側の表は日付と価格が同じ順位(正相関)になるケースで、この場合RCIは100%になります。また、下側の表は日付と価格が逆の順位(逆相関)になるケースで、この場合RCIは-100%になります。つまり、RCIが100%に近いということは、時間の経過とともに価格が上昇していることを意味し、RCIが-100%に近いということは、時間の経過とともに価格が下落していることを意味します。

また、RCIが0%は相場に方向感がない状態を表しています。

なお、RSIなど他のテクニカル指標では数値の範囲が0~100%になることが多いですが、RCIは-100%~100%の間を行ったり来たりします。

●RCIの見方

先ほど紹介したように、RCIが100%に近ければ時間とともに価格が上昇している、-100%に近ければ時間とともに価格が下落している、0%だと相場に方向感がないという特徴を利用して、大局的なトレンドを判断することができます。

①RCIがプラスのゾーン(0~100%)にあるときは、アップトレンド

RCIがマイナスのゾーン(-100~0%)にあるときは、ダウントレンド

図⑥
20
日RCI

 RCIが100%に近ければ、時間とともに価格がずっと上昇してきているので、相場に過熱感のある買われすぎの状態だと判断することもできます。逆に、RCIが-100%に近ければ、時間とともに価格がずっと下落してきているので、相場に過熱感のある売られすぎの状態だと判断できます。

②RCIが100%近く(例:90~100%)にある時は買われすぎ

RCIが-100%近く(例:-100~-90%)にある時は売られすぎ

図⑦

20日RCI

●RCIの使い方

ここまでRCIの計算方法や見方の紹介をしてきましたが、ここでは実践的な使い方の紹介を行います。

①エントリーする方向を決める

先ほど、RCIにより大局的なトレンドを判断できると紹介しましたが、それを利用して、

・RCIがプラスのゾーン(0~100%)で推移している時は買いのみエントリー

・RCIがマイナスのゾーン(-100~0%)で推移している時は売りのみエントリー

とすることにより、大局的なトレンドと同じ方向のポジションを持つことができ、利益を上げる確率を高くすることができます。

 図⑧
20
日RCI

また、RCIは相場の過熱感を示す買われすぎ、売られすぎを判断できますので、これを利用して、

・RCIが売られすぎのゾーン(例:-100~-90%)で推移している時は買いのみエントリー

・RCIが買われすぎのゾーン(例:90~100%)で推移している時は売りのみエントリー

とすることにより、相場の反転を期待した逆張りのポジションを持つ場合の優位性が高くなります。

 図⑨
20日RCI

 

②具体的な売買ポイントを決める

 これまでに紹介してきたように、

・RCIがプラスのゾーン(0~100%)にあるときはアップトレンド

・RCIがマイナスのゾーン(-100~0%)にあるときはダウントレンド

という特徴を利用して、以下のように売買ポイントを決めることができます。

・RCIが0%を下から上に抜けたら買い

・RCIが0%を上から下に抜けたら売り

RCIが0%を下から上に抜けるということは、ダウントレンドからアップトレンドに転換したことを意味していますので、相場が売り有利から買い有利に転換したと判断し、買っていきます。

 逆に、RCIが0%を上から下に抜けるということは、アップトレンドからダウントレンドに転換したことを意味していますので、相場が買い有利から売り有利に転換したと判断し、売っていきます。

図⑪

20日RCI

また、

・RCIが100%近く(例:90~100%)にあるときは買われすぎ

・RCIが-100%近く(例:-100~-90%)にあるときは売られすぎ

という特徴を利用して、以下のように売買ポイントを決めることができます。

・RCIが-90%を下から上に抜けたら買い

・RCIが90%を上から下に抜けたら売り

RCIが-90%を下から上に抜けるということは、売られすぎの状態から少し上昇したことを意味していますので、「今後アップトレンドに転換していく可能性がある」と判断して買っていきます。

RCIが90%を上から下に抜けるということは、買われすぎの状態から少し下落したことを意味していますので、「今後ダウントレンドに転換していく可能性がある」と判断して売っていきます。

図⑫

5日、20日RCI

●RCIを利用したトレードルールサンプル

ここではRCIを利用したトレードルールのサンプルを紹介します。

ルールは基本的に、現在動いている足の1本前を基準に判断していきます。これは、現在動いている足で判断すると、終値が確定していないためRCIも変動を続けており、サインとして採用するには不十分だからです。

①0%ラインを売買ポイントとしたルール例

買い:2本前のRCI≦0%で、かつ、1本前のRCI>0%の時、買いエントリー

   2本前のRCI≧0%で、かつ、1本前のRCI<0%の時、エグジット

売り:2本前のRCI≧0%で、かつ、1本前のRCI<0%の時、売りエントリー

2本前のRCI≦0%で、かつ、1本前のRCI>0%の時、エグジット

図⑬
20
日RCI

②買われすぎ・売られすぎラインを売買ポイントとしたルール例

買い:2本前のRCI≦-90%で、かつ、1本前のRCI>90%の時、買いエントリー

   2本前のRCI≧90%で、かつ、1本前のRCI<90%の時、エグジット

売り:2本前のRCI≧90%で、かつ、1本前のRCI<90%の時、売りエントリー

2本前のRCI≦-90%で、かつ、1本前のRCI>-90%の時、エグジット

図⑭
20
日RCI

③0%ラインでエントリー方向を限定したルール例

買い限定:1本前のRCI>0%のとき、買いのみエントリー

売り限定:1本前のRCI<0%のとき、売りのみエントリー

図⑮

20日RCI

④2本(短期、中期)のRCIのクロスを売買ポイントとしたルール例

買い:2本前の短期RCI≦中期RCIで、2本前の短期RCI、中期RCIがともに-100%~-80%、かつ、1本前の短期RCI>中期RCIのとき買いエントリー

   2本前の短期RCI≧中期RCIで、かつ、1本前の短期RCI<中期RCIのときエグジット

売り:2本前の短期RCI≧中期RCIで、2本前の短期RCI、中期RCIがともに80%~100%、かつ、1本前の短期RCI<中期RCIのとき売りエントリー

2本前の短期RCI≦中期RCIで、かつ、1本前の短期RCI>中期RCIのときエグジット

 図⑯

(チャート出所:Edge Trader インベストメントテクロジーズ(株) http://www.investechno.com/

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(ライター:104m)