2015年06月22日

第5章 資金管理を身につける 全ての投資の土台は資金管理にある :資金管理は損失管理

■資金管理は損失管理

投資において資金管理といえば、既に紹介した損失管理だけではなく、利益の管理や売買サイズの管理、あるいは資金全体の管理など、幅広いものが含まれます。個人投資家が利益を上げていくために、もちろん全ての資金管理が大切ですが、その中でも最も大切なものが損失管理です。具体的には「1回の売買(トレード)において、資金全体のどれくらいの損失を出すのか」という損失の管理です。資金管理や損失管理というように、資金や損失は投資家の意思や決定に基づいてコントロールするものであり、「自分の資金がどんな風に増えるのか分からない」あるいは「自分の資金がどんな風に減るのか分からない」といったような、資金が自分のコントロール下にないものは投資ではないのです。

 

あなたはそんなことを考えたこともなかったのではないですか。投資とは、自分の資金をコントロールし、増やしていくものなのです。これからは、あなたも自分の資金をコントロールしていくという強い意志を持ってください。資金管理はそこからスタートします。

 

それでは、損失管理について紹介していきます。私がご提案する究極の損失管理とは、とにかくどんな事態が起こっても、あなたが健全かつ安心して投資を続けていけるようにするというものです。例えば一般的に「投資は余裕資金で行うものだ」という言われ方をしますが、これもある意味で的を射た損失管理といえます。余裕資金という位置づけを、本当の意味で、全て失われても良い資金と捉えることができるのであれば、いつ何が起こってもあなたは健全で安心ですので、ためらうことなく投資を行えば良いということになります。

 

しかしながら実際には、余裕資金で投資を行いながらも利益を上げたいと考えるのが私たち投資家です。それならば、例え余裕資金であったとしても、その資金が全て失われることがないように管理を行っていかなければならないのです。もう一度話を戻して、どんな事態が起ころうとも、あなたが健全に安心して投資を続けることができる損失とは、一体どのようなものでしょうか。2つの数字を例に挙げて考えてみましょう。

 

その2つとは、1%と100%です。もし仮にあなたが何か1つの通貨に対して、何が起こっても資金の1%しか失われないような売買を行っているとしたら、その損失が実際に確定した後で、あなたはどのような状態になるでしょうか。投資資金の1%が失われた後には99%の資金が残っています。あなたはそれほどうろたえることなく、次の投資に対する準備に入ることができるでしょう。

 

次に、1回の損失が投資資金の100%である場合はどうでしょうか。もちろん、資金の100%を失えば、あなたはその後投資を続けることはできませんので、健全どころか自己嫌悪と後悔にとらわれ、苦しく悲しい毎日を過ごすことになるでしょう。つまり、1回の損失は小さければ小さいほど良いのです。

 

私たちは投資家です。投資家とは、自らの資金を市場というリスクにさらした上で、それ以上のリターンを得る人のことです。私たちは自分の資金を安全に保ちたいと願う一方で、可能な限りのリスクを負って大きいリターンを得たいと願っているのもまた事実です。だからこそ、投資を始めたばかりの投資家や、未だ利益を上げることができない投資家は、まず1回あたりの売買の損失を小さく管理していくようにしましょう。それがあなたの損失管理と資金管理のスタートなのです。具体的には、1回の売買あたりの損失を投資資金の1%以下に抑えてみてください。その時あなたは、これまで経験したこともないような安心感の中で投資に臨むことになるでしょう。

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(ライター:104m)