2015年07月06日

第5章 資金管理を身につける 全ての投資の土台は資金管理にある:■あなたにとって適切な損切りポイントはどこか?

■あなたにとって適切な損切りポイントはどこか?

 

次に、具体的に損切り注文を設定するポイントについて考えてみましょう。おそらくあなたは「必ず損切り注文を無期限で入れてください」と言われても、どこの価格に損切りを設定すればいいのか分からないのではないですか。損切りとは、どこでもいいから入れればいいというものではなく、適切なポイントというものがあります。それは、あなたがトレードを続ける意味が無くなるポイントです。これはどういう意味でしょうか。

 

例えば、あなたがこれから米ドル/円を買うぞと思うのは、「米ドル/円が今後上がるだろう」と思うからに違いありません(これから下がるだろうと思って買う人はいません)。それではあなたが米ドル/円を買った後で、残念ながら思惑が外れ、どんどん下落を続けたとしたら・・・・・。上がると思って買ったのですが、ひたすら下がっているのであれば、あなたが米ドル/円を買っている理由は無いはずです。つまり、トレードを続ける意味がないと判断したポイントで損失を確定するのです。

 

損切りとは、ただ何となく損失を小さく確定する行為ではなく、自分がトレードを続ける意味が無くなった時点で適切にトレードを止め、かつその時の損失を小さく抑える行為なのです。

 

私はこのことを、以下のようにまとめています。

 

損切りに関して大切な2つのポイント

  1. 自分のトレードの優位性が破綻するポイントに設定する
  2. 1のポイントで損切りを行って、残りの資金が安全に保たれるコントロールを行う

 

投資において「優位性」とは、「有利なポイント」であることを意味しますので、自分が有利であるということが破綻すれば、それはトレードを続ける意味が無くなったことを表しています。これまで紹介したように、このポイントでトレードを終えるのです。

 

分かりやすいように例を挙げてみましょう。例えば、アップトレンドが発生したと考えて買い注文を行った際には、アップトレンドが崩れるか、もしくはダウントレンドが発生すれば、そのトレードを続ける意味は無いと考えられます。また、節目をブレイクしたと考えてエントリーを行った際には、ブレイクしたのもつかの間で、ブレイクした方向とは反対の値動きになり、ブレイクポイントより前の値位置まで戻るようであれば、それはブレイクでもなんでもなかったことになり、これもトレードを続ける意味が無いと考えられます。このように、自分の思惑や想定が覆されるポイントは、損切りを行うに十分意味のあるポイントなのです。

 

この本では、トレードの優位性を各種のテクニカル指標に見出すことができるように、テクニカル分析を紹介しています。ということは、自分のトレードの優位性をテクニカル指標やパターンによって決めることができるのですから、その優位性が破綻するポイントもまた、テクニカル指標やパターンによって決めることができるはずです。

 

また、1においてトレードを終えるポイントが明確になったとしても、実際にそのポイントで損失を確定した際に、残りの資金が壊滅状態になっていては元も子もありません。2に書いたように損失額(率)も考えた上で、コントロールを行っていきます。これが、最も単純でしかも強力な損切りポイントの意味なのです。

 

あなたはこれまで損失管理に対して、色々な問題を抱えていたことでしょう。しかし、今この瞬間からその問題を解決し、厳格な損失管理を行っていくことで、健全な資金管理がスタートします。損切りは私たち投資家が最終的に利益を上げるために、極めて重要な意味を持つ行為です。しっかりと身に付け、実践してください。

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(ライター:104m)