2014年10月03日

投資の基礎 vol.1

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株式投資とは、投資家が株式市場に上場されている企業の株式を購入することを通じて、その会社に資本提供し、会社の一部を保有する投資。投資家は、会社が利益を上げることにより、保有する株式の割合に応じて、配当金や株主優待などの収益を手に入れることができる。また、株式は常に市場での売買が繰り返されており、価格そのものも絶えず変動するので、株価の上昇により収益を上げることも可能。証券会社を通じ、株式市場に流通する株式を売買することが最も一般的な株式投資である。

 

保有する会社の利益により、株式保有割合に応じて受け取るできる収益をインカムゲインといい、株価の上昇に応じて受け取ることができる収益をキャピタルゲインという。株式投資における利益は、これら2つの利益の合計となるので、投資家はどちらの収益を目的に投資を行なっているのかを明確に決めておく必要がある。

 

FXとは、Forex Exchange(外国為替)の略であり、通貨証拠金取引、外国為替保証金取引といわれる。2国間通貨の交換(両替)(例:米ドルと日本円の交換、ユーロと日本円の交換など)に際し、交換に必要な総取引金額ではなく、そのうちの一部の金額を証拠金(保証金)として、取引会社に預け入れを行い、2国間通貨の交換(両替)、買い→売り(売り→買い)を行う投資。一旦2国間通貨の交換を行った場合、必ず後から反対売買を行い、取引を決済する必要があり、その売買の差額に応じて損益が決定する性質を持つ、「差金決済取引」の一部である。

 

取引会社は、客の注文に応じ、カバー先とよばれる銀行へ取引を結び付け、さらに銀行間で通貨の交換取引が行われている。株式投資とは異なり、共通の市場が存在するわけではなく、個々の取引会社や銀行を相手に取引を行うことから、相対取引ともいわれる。この取引では、双方の取引主体が合意すれば売買が成立するため、同じ通貨の交換でも相手が異なることにより価格は異なる。

 

米ドル/円の交換を例に挙げて考えれば、米ドル/円が1ドル=100円の時に1万ドルを買い、1ドル=110円の時に1万ドルを売り決済すれば、(110-100)×1万ドル=10万円の利益を手に入れることができる。この売買の総取引金額は、100万円(1ドル=100円×1万ドル)だが、預け入れに必要な証拠金(保証金)はこのうちの一部である。(2014年現在レバレッジ上限が25倍となっており、証拠金(保証金)の最低額は100万円の1/25である4万円である。)

商品先物取引

天然資源(金、白金、ガソリン等)や農産物(トウモロコシや大豆等)などの商品(コモディティ)の一定規格を一定日時に一定の価格で売買することを現時点で約束する、商品取引市場で行われる取引。一定期間を経過した先に商品の売買が成立することから「先物取引」と呼ばれる。時間の経過とともに、新しい売買日時の取引が設定されることから、それぞれの売買日時の商品に限月と呼ばれる取引対象商品と価格が存在する。日本においては、最も遠い将来に売買日時が設定されている限月の商品が、最も活発に売買され、流動性が高い。この取引も、上記FXと同じく証拠金(保証金)取引であり、取引にあたっては、総取引金額は必要なく、一定の証拠金(保証金)を取引会社に預け入れることで取引が可能である。

 

約束された売買日時の前に、反対売買により取引の決済を行なえば、差金決済による収益が確定する。約束された売買日時の到来に際し、買い付けに必要な総代金を支払えば、一定規格の商品を受け取ることができる(「現受け」と呼ばれる。)また、あらかじめ売り注文を行い、売買日時が到来し、一定規格の商品を渡せば、売り価格に応じた売却代金を受け取ることができる。(「品渡し」と呼ばれる。)

 

もともとは、生産者や加工業者、商社などの流通業者の価格ヘッジ機能のために整備された市場や取引であり、そこに投機家が参加することで、それぞれの目的と思惑に応じて価格の変動が起こる。個人投資家は、差金決済で利益を上げる目的で取引を行う。

投資家の皆様へのアドバイス

日本の個人投資家が投資に参入しやすい金融商品としては、上記3取引が主要なものです。これらの市場や取引は、それぞれにその存在意義や特徴があり、いずれかの商品や市場が極端に利益を上げやすいとか、リスキーだというものではありません。現物株式取引は、FXや商品先物取引に比べて安全だと認知されていますが、それは単にFXや商品先物取引が証拠金取引という特性上、誤った資金管理を行う可能性を持っているからに他なりません。

 

FXや商品先物取引では、レバレッジと呼ばれる「てこの原理」を使って、手持ち資金の20倍近い金額の取引を行うことができますが、その仕組みや特性を理解していれば、もともとの売買そのものを手持ち資金の1/20に抑えれば、現物株取引とそれほど変わらないリスク管理を行うことができます。

 

いずれの取引も利益を上げるために行う行為ですが、将来的な価格変動により損益が決定するという性質から、そこに「不確実性=リスク」が存在します。このリスクとは、分かりやすく言えば、「儲かるのか、損するのか分からない」という意味です。投資家は、「損をするかもしれない、資金が減るかもしれない」という前提のもとで、「利益を上げる可能性」にチャレンジするのだということを忘れないでください。

 

損をする可能性がある市場において、利益を上げる可能性にチャレンジする以上、市場や銘柄の仕組みや特性をしっかり理解する必要があります。それを忘れることなく、自分が参加する市場、商品のことをしっかり理解してください。

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(ライター:104m)