2015年10月04日
「富める者が富めば、貧しい者にも滴(したた)り落ちる」
アベノミクス? トリクルダウン理論? 正直よく分からないけれど、いずれ僕の懐にも多少の富が落ちてくるに違いない……。
安倍政権発足以降、世の中が再び活気づくなかで、勝手にそう思い込んでいました。ところがです。待てども、待てども、滴る気配すら感じられない。株価は連日のように上昇、百貨店では高額製品から売れていくそうじゃないですかっ! そんな中で、ひたすら疎外感を感じていたワタクシ。
きっとまだ20代、30代だったなら、今でも言われるがまま働き続けていたと思います。しかし、嗚呼45歳。もう立派な中年です。「これ以上、ただ経済が上向くのをじっと我慢しているなんてできない」「自分からアベノミクスを掴みに行きたい」、そんな気持ちがムクムクと持ち上がってきたんですね。
そうやって現状を打開する糸口を探すなかで「投資とは一部のお金持ちだけのものではなく、自分には自分なりの投資があるはず」と、考えるようになりました。もちろん今まで通り、仕事は全力でやります。でもそれ以外に投資でお金を殖やしたい。そんな風に思うようになったんですね。
申し遅れました。FXトレーダーとして駆け出したツッチーです。いつしか自分のなかで意識改革が起き、「FXをやる! そしてFXで利益を得る!!」と決意したのが2014年3月。あれからほぼ1年半が経ちました。FXに辿り着くまでに、セミナーに出たり、友人にアドバイスをもらったり、紆余曲折を経て、今は投資スクールに通いつつ、小さく実践を重ね、基礎を固めている状況です。
株。商品先物。不動産。投資対象は他にもありますが、なんでFXだったかというと、「貧乏人でも参入できそうだから」。ホントーにすみません。これだけの動機です。僕の小遣い程度では、現物株を購入できない。不動産を取得するための融資も、今の自分では通らないだろう。く、くやしいです。でも、これが現実。そこで今すぐにはじめられるのはFXしかないと思ったんです。
もう本当に駆け出しも駆け出し。このサイトを閲覧なさっている皆さんは、僕よりも経験を重ねた先輩トレーダーが大多数でしょうが、そんな皆さまに向かって、若輩者の僕でもひとつだけお伝えできることがあると思っています。
それは……
・投資日記を欠かさずつけてきたこと。
・その投資日記を付けたことで、投資家としての目線が生まれてきたように感じていること。
2014年3月、FXのエの字も知らないところからスタートして、投資日記をつけ始めたのは2014年4月28日です。改めて見返すと、最初の頃に書き残したことは、内容も独りよがりですし、それはそれはヒドイもんです。ですが、すべての記述は自分にとって宝だと思えるんですね。なぜなら、
投資とは、自分自身を写す鏡だから。
自分の欲求、あるいは恐れが投資行動に現れてくるとするならば、自分の投資を見極める際に自分を写す鏡が必要です。その鏡が、投資日記。自分の思いを文字にすることで、客体化することができる。それが日記の素晴らしいところだと思います。
そして僕の本業はライターです。新製品やサービスなどを記事にしてお届けすることが生業です。その意味では、文章を記すこと自体、多少は慣れているかもしれません。そんな僕がこの1年半にどんな内容をリアルに書き留めてきたのか。そのことを、本連載を通じて包み隠さずお伝えできればいいなと思っています。
ちなみにFXをもしやってなかったら……、おかげさまで気力と体力だけは自信があるので、肉体労働のバイトを探していたかもしれません。とにかく、アベノミクスに一枚、噛みたい……、そんな風に考えていたんですね。トコトン前のめりに生きる。それが僕の信条です。