2015年02月09日

成功している個人投資家に聞く ~vol2~ カモにならないように、気長に

DSC_6610

投資家プロフィール
—————————–
男性 70歳代 退職者 現物株式投資家
投資歴:10年ほど
—————————–

 

損切りを覚えるのに3年

 

松下さんの講座を5~6回聞いて勉強をしていたのですが、それでも損切りを覚えるのに3年かかりました。自己流でやっていたので、正しいやり方を身につけるのにこれくらいかかった。初心者ならもっと早かったかもしれない。

損切りが出来ると全然違います。これは新しい発見でした。損切りが出来るようになってから、資産の目減りが少なくなりました。また一番は、気持ちが安定します。

損切りが出来るようになってからは、取引ルールを作って、それを徹底して、意味のあるトレードにすることが必要でした。検証をするのに3年かかりました。損切りが出来て、ルールを基に意味のあるトレードが出来て、ようやく利益が出るようになりました。

 

他人に影響されない、自分で考えて取引する

 

大まかな戦略はファンダメンタルを参考にしつつ、毎朝、だいたい前日にプロたちが何をやっているのかを見ておきます。私が、プロの動きを見始めたのは去年くらいからです。最初はチンプンカンプンでした。日経読むのも大変でした。でも、為替とか先物でプロがやっていることを見極めるのは重要です。

取引時間のうち、9~10時はプロの世界だと思っています。上記を踏まえて、プロの世界が終わる10:30~11:00で取引をしています。あと、暇があれば午後の相場も見ます。

また、振り返りも大事だと思います。簡単にですが、毎日必ずメモをとっています。当初は、その時の悔しい気持ちばかり書いていました。それから、何で、どんなポイントで入ったのかを記載するようになっていきました。損切りになったときに振り返ると、無駄なトレードであったかどうかが把握出来ます。

毎日何かしら、自分のトレードを記すことは絶対に必要だと思います。毎日、気が変わるからです。今日のトレード、そのときの指標をだいたい書いておきます。そのほか、買いたいと思っている銘柄の名前を、毎日書いておくんです。そのうちの1つに丸をつけておきます。すぐに売買しないで、3~4日はそのままにしておきます。毎日つけていると、毎回、気が変わるので、いろいろな銘柄が挙がっていきます。しかし、その中でも共通点が1つくらい残ってくるんですね。それを買えばいいんです。

それでも失敗はします。ただ、意味がないとは思えない。ただなんとなく売買して失敗しているのではなく、まともないい訳を作れる点が違います。また振り返ってみると、同じ失敗を繰り返していることに気づきます。それをやらなくなければ、取引の精度がどんどん上がります。最初は愚直なまでにやった方がいいのではないでしょうか。

また、アナリストの予測や新聞に書かれていることに、決して影響を受けないことです。自分が決めたことは決めたようにしっかりやることが大事。その中でも一番重要なのが、時間軸だと思います。長期スパンで考えているはずなのに、5分おきに相場を見ては不安になったりしてしまうですよ。ジリジリと焦ってくるくらい気長にした方がいい。一度、自分の取引を確立したら、それが絶対間違っていると思わない限りは変更しない方がいいんです。

逆に失敗する方は、他人の言うことを聞いてやっている人、自分で判断していない人です。新聞に記事が載ったら、それが天井なんですよ。記事が出たらプロは手仕舞いしますから、そこから買ってももう遅いんです。人の情報で判断するのではなく、ヘボでもなんでも、10分、15分でもいいので自分で考える。俺は相場がこうなったらこの銘柄を買うんだというように、自分で考えて買うことが大事です。

DSC_6622

 

個人投資家協会を参考に、書籍で勉強

 

 

相場に有効なツールや情報を探しても、そうじゃないものが圧倒的に多い。そのようなものは一切、信用しません。そんな中でも、割合に信用が出来るのが個人投資家協会です。そこにいる先生たちは証券会社と関係ありませんから。アナリストはファンダメンタルだけ信用しています。

また、経済書は非常に勉強になります。特に、『世界大恐慌』。今も昔も、人間は変わらないんだなと思えます。それから、『タートル流投資の魔術』はいつ読んでも新鮮です。24、25人の投資家をインタビューした『マーケットの魔術師』も面白いですね。

 

 

カモにならないように、気長に

 

 

投資は、人生そのものですね。一番刺激的で、真剣に取り組んでいます。それくらいの気持ちでやらないと投資は勝つことが出来ません。5%のプロが我々を鴨にして生きていると考え、何とかカモにならないようにがんばっています。

プロと我々の違いは、時間に制約がないこと。我々は、ダメなら5~10年放っておけばよいし、退場になりませんから。プロは毎日、成果・結果を出して、怒られて、やり直して。

我々はそれをやらなくていいんです。そこに我々のチャンスがあると思います。

投資は確率の競技。確実ではありません。ある程度スパンをかけないと分からない。そのため、時間軸が重要になるのです。その時間をたくさん与えられているのは、素人である我々だけです。そこが唯一、プロに勝てるポイントです。

 

3年間は基本を徹底的に勉強

 

プロと勝負するんです、投資って。お金を儲けるという観点で。徹底的に基本を勉強しろ。3年間は毎日。それが私のメッセージです。そうすると少し分かってきたような気持ちになります。同じチャートを見ても、3年後には何かが見えるようになる。また、他人の話で相場をやらない方がいい。基本を徹底的に勉強する。それと、決めたルールをその時の裁量で変更しないことです。

[`evernote` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`livedoor` not found]
LINEで送る
Pocket

(ライター:104m)