2015年10月20日

10月18日のニュース:新興国 陰る吸引力

日本経済新聞2015年10月18日1面記事より
新興国 陰るマネー吸引力
投融資、27年ぶり流出超へ
成長期待 曲がり角に

 

新興国の高い経済成長をてこにしたマネーの吸引力に陰りが見えてきた。ほぼ四半世紀ぶりに新興国からの資本の流出額が流入額を上回る見通しとなった。海外マネーを引き付けてきた資源や工業品の輸出で稼ぐ成長モデルが行き詰まりつつある。1990年代後半の通貨危機時に比べ、外貨準備は厚く。突発的な資金回避のリスクは低いが、新興国の減速が世界経済に影を落とす。(日本経済新聞より)

 

記事によると、主要30の新興国への投融資などに伴う資本流入は2015年に前年から5割減り、同様に新興国から海外への資本流出も減る中で、差し引き5400億ドル(約65兆円)の流出超過となる見通しで、流出超は88年以来、27年ぶりのことだそうです。

 

これは、世界中の投資・投機マネーの流れの変化を表す1つの数字であり、それが27年ぶりとなれば、大きいサイクルの変化に注意する必要があります。

 

記事の中では一貫して、新興国が過去15年で外貨準備高を11倍に増やしたことから、この資本流出の傾向が、そのまま金融危機に発展する可能性は低いと論じています。しかしながら、金融危機への発展は別の問題としても、前に書いたように27年ぶりの新興国からの資本流出という事実は、世界のマネーの動きの何らかの変化を示唆するものといえます。そのことを踏まえてた上で、各国の債券・株・為替市場の動きを観察することで、新たに見えてくる動きもあるはずです。

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(ライター:104m)