2015年06月23日

6月20日のニュース:上海株、7年ぶりの下落率

日本経済新聞2015年6月20日7面記事より

上海株、7年ぶり下落率

週間で13% 基調転換なお不透明

 

 

上海株の値動きが一段と不安定になってきた。19日の取引で株価の指標となる上海総合指数は大幅続落した。週間の下落率は約13%と2008年以来約7年ぶりの大きさとなった。急ピッチの高値警戒感が広がっていたため、投資家が売り圧力を強めた。だが中国政府は過度の株安を容認しないとみられ、これまで急上昇を続けてきた上海株式市場が転機を迎えたかどうかはなお不透明だ。

(日本経済新聞より)

 

 

上海株式市場が荒れています。6/19の上海総合指数は前日比6.4%安と大きく下落、週間での下落は約7年ぶりの大幅下落のようです。一般的に相場においては、急激な上昇の後に急激な下落が伴うことはよく見られることであり、これはボラティリティ(変動率・変動幅)の上昇といって急変動を表す指標として用いられ、リスクの拡大要因として捉えられます。

 

 

上海証券株価指数 日足チャート 2015年6月19日
150619上海株価指数日足

つまり最近の中国株式市場の急騰は、ボラティリティの上昇により、それだけ資金変動リスクが上昇していたと考えられるのですが、市場の中で投資を続ける中国の個人投資家にとっては、毎日グングン加速しながら自分の資金が増加するので、リスクを感じるどころか、益々熱くなり、大きい資金を投じるという現象が起こります。これが相場の急騰局面によるバブル形成の中身です。

 

 

ボラティリティの上昇によりリスクの上昇を検知した投資家は、リスクを減らすためにポジションを縮小するか、もしくは来るべき下落に備えた行動の準備を行いますが、「まだまだ上がる」としか考えていない投資家は、リスクのことなどお構いなしに、さらに買い進むことしか考えておらず、例えこの先上海株式市場が持ち直して、さらなる上昇を見せたとしても、その先に起こることは時間の先送りでしかなく、もしこの先にさらにリスクを拡大するようなことがあれば、むしろ傷口が広がりかねません。

 

 

また記事の論調を見ていると、「中国政府は株価の下落を容認しない」とあり、もしこのまま株価下落が続いた時に、何らかの政治決定により市場を買い支えようとするような政策が登場すれば、市場はさらなるボラティリティの拡大局面に入る可能性があります。

 

 

株価が上昇することは、市場に資金を投じる投資家にとって、非常に喜ばしことですが、その状態は、毎日、日々刻々と変わっていきます。その変化を知りながら投資を続ける投資家と、その変化を知らずして投資を続ける投資家とでは、将来的な資産形成に大きな差が出ることは、火を見るよりも明らかです。中国の株式市場の行方は、どのような結末を見せるにしても、私たちに大きな教訓をもたらします。自分の投資家としての状態、あるいは資金の状態を確認しながら、注目を続けましょう。まだまだ大きい動きが続くでしょう。

 

チャート出所:「Edge Trader」 インベストメントテクノロジーズ(株)

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(ライター:104m)