2015年06月08日

6月5日のニュース:市場にちらつく過熱感

日本経済新聞2015年6月5日16面記事より
市場にちらつく過熱感
主力株、海外勢が買い疲れ

 

4日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発。買い材料が豊富で、いったん下げても切り返す足腰の強さは先高期待の大きさをうかがわせる。だが、市場が強気に傾くほど反動が大きくなるのは相場の常。強気ムードが漂うなか、一部で過熱感も意識され始めている。(日本経済新聞より)

 

日経平均株価は6月1日に27年ぶり12日連続上昇を記録、これだけの強気相場の中にあっても、買い材料に事欠かず、市場の強気は終わりを知らない情勢のようです。

 

しかしながら、一部の指標では過熱感が示唆され始めています。騰落レシオという、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求める指標では、東証一部全体ではそれほど過熱感が確認できないながら、時価総額で内訳を見ると、大型株の騰落レシオが高く、大型株においてはそれだけ値上がり銘柄数が多くなり、過熱感が確認されつつあります。

 

東証1部指数大型 日足チャート 2015年6月5日

150605東証1部指数大型日足

上記に書いた12日連続上昇という現象が、27年ぶりであることを考えると、当時とは企業数や経営状態が変わったとはいえ、約30年に一度しか現れない現象が目の前に再現されたということは、これも1つの過熱感と捉えるべきです。

 

投資家の多くは、現在目の前にある材料を集積して、将来の市場や価格の方向性を予想しようとします。この際たる例が、株価予測であり、「日経平均株価の目途は下限18,000円~上限22,000円」(例)というものです。

しかし、この予測には何の意味もないことは明らかです。なぜなら、この予測が当たるか外れるかは、誰にも分からないことであり、投資家にとって大切なことは、「予測が当たった時に、自分の資金・資産がどうなるか?」「予測が外れた時に、自分の資金・資産がどうなるか?」を想定し、管理することです。

 

つまり、予測が大切なのではなく、起こった現象・実現した価格に対して、自分がどう行動し、自分の資金・資産をどうコントロールするのか、という点なのです。

 

残念ながら、日本の個人投資家の多くは、上記のことに気づかず、「自分の資金・資産を増やすために、予測することが大切だ」という誤った認識・視点を持っているがために、いつまでも株式投資で成功することはできません。

古今東西、過去から現在に至るまで、金融市場で大成功を収めた投資家は、予測する力もさることながら、対応・行動する力に長けていた人たちです。このことに気づき、自分の認識と行動を変えない限り、今回の日経新聞の上記記事も、個人投資家の力になることはないでしょう。個人投資家が、自分の資金・資産を守り、増やすために、一刻も早くその認識と視点に目覚めて欲しいと思います。

 

チャート出所:「株の達人」 (株)ストック・データバンク

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(ライター:104m)