2015年04月06日

第28回 忍耐:間違った忍耐

あなたは投資において、冷や汗が出るほど耐え忍ばなければならないような辛い時間を経験したことがあるだろうか? ほとんどの投資家は、多かれ少なかれ耐える時間は経験している。だが、多くの場合は、自分の予測が外れ、損失が生じ、価格が戻ることを願いながらマイナスがゼロに近づくまで頑張って耐え抜こうという忍耐のはずだ。実はこの損を少なくするための忍耐は間違っている。損がさらに増えてしまったら、出直すことすらできなくなってしまう。予測が外れたときは、自分で立てた戦略が間違っているということなので、急いで手じまわなければならない。一度引いて戦略を見直して再出動する。その前の段階で耐えてはいけないのだ。

 

投資において価値のある忍耐とは、次の投資に確実につなげていくための忍耐だ。大局観でみている自分の予測を信じ、逆向きに進んだ相場をどこまで許容できるか。そこが耐えるポイントである。目的が明確であれば少しのマイナスにも動じないで済む。ここまでいったら読み違っているというポイントを設定し、そのポイントになったら素早く撤退する。これをやり続けない限り、自分の相場の読み方を検証することすらできなくなる。読み違って損失をだし続け、当てもなく時間を先送りし続ける忍耐は適切ではない。投資における忍耐とは、次の瞬間の利益につながる忍耐でなければならない。資金管理という概念に基づいた忍耐ということになる。

 

その意味において、個人投資家は資金管理の概念が欠落しており、損失にも利益にも耐えることができない人が多い。間違った忍耐は、損失から逃げているだけにすぎない。これでは損失は無計画に拡大する。また利益に対しても、ある程度利益が出たらすぐに確保したくなる。その感情的な理由で、利益を小さく限定してしまう傾向がある。ほとほと投資家は耐えることができない生き物なのである。

(FX攻略.com 2014年3月号掲載)

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(ライター:104m)