2015年04月13日

第29回 忍耐:明確な目標が忍耐を育てる

アメリカの発明家で、エジソン・ゼネラル・エレクトリック会社(現:ゼネラル・エレクトリック社)の設立者であるトーマス・エジソンは、電球や蓄音機、活動写真など、世の中を一変させる数々の発明に成功した人物だ。その成功の陰には無数の失敗と敗北、努力の日々を過ごしているのは周知の事実だ。彼の有名な言葉の1つに、「わたしは、今までに、1度も失敗をしたことがない。電球が光らないことを、今までに2万回経験しただけなのだ」というものがある。彼の毎日の中には、明確な目標と揺らぐことのない意志があった。そして、生涯それを貫き通した。だからこそ、あれだけの偉業を達成できたのだ。明確な目標を見据えた一貫した行動があれば、途中の失敗は彼にとって失敗ではなく、成功のための過程にすぎなくなる。

 

翻って個人投資家は、どうだろうか? 1回のトレードに明確な目標と揺らぐことのない意志、一貫した行動があるだろうか? 多くの投資家は、明確な目標を持ちえていない。「利益を上げたい」という目標は、あまりにも漠然としすぎている。だからいつまでも達成できないのだ。エジソンは目の前の電球を光らせることだけを、明確に真剣に追い求めていたはずだ。

 

電球が光るまでに、2万回の光らない経験があったように、投資においても目標の利益を上げる過程で、損をする可能性は必ず存在する。それを理解した上で、具体的なトレードの目標を明確にして、不屈の精神で損失に耐えて行く、それこそが真実の忍耐なのだ。

 

明確な目標を決めれば、そこに到達するための戦略や戦術が決まる。また個々の売買の結果が、目標に近づいているのかどうかの評価も、正確に行うことができる。1回の売買が損失に終わったとしても、目標に向かい戦略や戦術の修正や変更につながっていけば、それは無駄ではなくなる。個人投資家は、明確な目標を決め、そこに向かうための戦略や戦術を決める必要がある。途中に失敗がある以上、最悪の事態を想定し、その状況に陥らないための材料を確保した上で耐えていかなければならない。それは目標に到達するための道中だからだ。

(FX攻略.com 2014年3月号掲載)

Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Livedoor Clip
LINEで送る
Pocket

(ライター:104m)