2014年10月27日

第5回 投資と投機:インベストメントとスペキュレーション

businessmen draw a graph

投資と投機は、それぞれの英語表現に対応する日本語を当てたと考えられることから、英語表現について探ってみる。投資とは、英語の「investment」を日本語にあてたものと考えられる。英語のinvestmentは、「in  vest  ment」と分けられ、ランダムハウス英和辞典によると「立身出世のために青年が新調の服で社会に出たことから、利益を見込んで何かに投資することという比喩的意味が生じた」とのことで、利益を見込んで予め行う行為として投資という言葉が当てられたと考えららえる。

 

これに対して、投機とは、英語の「speculation」を日本語に当てたものと考えられる。英語で投機家を表す「speculator」の語源は、ラテン語の「speclator(スぺクラートル)」であり、この語は問題が起こっていないかを「見張る(スペクラーレ)、斥候」を意味していた。つまり投機とは、注意深く見つめる、熟慮するといった深い意味があることが分かる。

 

つまり、投資と投機という言葉は、私たちが一般的に思い描いているイメージとは異なり、それぞれに深い意味がある。時に悪とさえ連想される投機という言葉は、実は禅宗の言葉から来ており、かつラテン語の語源にも「深く見つめる、熟慮する」という深い意味がある。事実、価格の変化から利益を上げようとする投機を行う場合、注意深く価格の動向を読み取り、将来的な変化を熟考し、わずかな動きを察知し、価格の動きと自分の資金の動きを重ね合わせることで利益=目標を達成できることは、それぞれの語源にピタリと符号するものである。

(FX攻略.com2013年7月号掲載)

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(ライター:104m)