2016年03月18日

投資の哲学 著書:松下 誠 株式会社総合科学出版

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投資の哲学 著書:松下 誠 株式会社総合科学出版

株式、為替、商品、全ての市場の投資家向け 初級、中級、上級、全ての投資家向け

 

 

3年B組。金八先生—————っ。

 

あのTVドラマの俳優・武田鉄矢さん扮する坂本金八先生が全国のお茶の間でこよなく親しまれたのは、教科書には載っていない、人が生きていくための道理を丁寧に分かりやすく説いてくれたからだ。今考えてみれば、あの番組が私にとって人生哲学を教わったはじめての場所だった。学校を卒業して社会に出て、やがて独り立ちしていくために、欠かせない知恵・知識を、当時はTVドラマを通じて受け取っていたのだ。

 

対して、「投資の哲学」はどうか。そう、この書籍は投資学校におけるホームルームのようなものだ。投資のノウハウが直接書かれているわけではないが(いや、本質的には十分に書かれている)、投資家として欠くべからざる人間力を養うためのメッセージが、直球ど真ん中で記されている。

 

私は駆け出しのFXトレーダーである。トレーダー歴はまだ2年だが、すでにマーケットがちょっとやそっとでは勝たせてくれないことを承知している。まぐれで勝った分は、まぐれできっちりと吐き出させられる。おそらく株も先物も、すべての投資マーケットは皆、同じだろう。相場とは律儀であり、憎たらしいほどにフェアだ。

 

だから折れる、折れる。心が折れまくるのだ。まずは、損失の増加で折れる。そしてストップロスで折れる。「ああ、最近はちょっと勝てた!」と思った矢先の鼻っぱしをモーレツな速度でへし折られる。休日をすべて捧げてほぼ1年がかりでマイルールの検証を続け、やっと完成したかも? と思ったら、最後の最後でマイナスの結果に沈む。そんな時には、もうボッキボキに折られまくるのである。

 

ああ、やだ。

 

たった2年間で、しょっちゅうそんなことを思ってきた。でも、トレードを辞めようと考えたことは一度もない。トレードの学びの奥深さを知ってしまったからだ。だから、今日は折れても、明日はまた研鑽を積む。勝つための心を鍛え、テクニカルの技を磨く。まるで武道の稽古のように、厳しさに耐え抜く覚悟がある。そしてそれはきっと、松下 誠氏のスクールに通った多くの生徒が同じように思っているのではないか、と思う。

 

つまり、この書籍はスクールで松下 誠氏が語る、投資家として不可欠のメンタルコントロールのノウハウを記したものである。言ってみれば、勝ち組投資家になるための応援歌だ。全95ページ。全速力で読めば、およそ1時間で読み終えられる。コンパクトな文章だから、それくらいの短い時間で十分にメッセージを叩き込むことが出来るのだ。おそらくは私のような若輩者の投資家が失望の底に沈むごとに手に取り、折られた心を短時間で立て直すことができるように、設計しているのだろう。正直、駆け出しの私にはまだ理解できないところもある。そうした箇所も、いずれ「ああ、こういうことだったのか」と気づけるようになりたいと思っている。

 

さあ、皆さんもこの書籍を手にとってみてほしい。受け身にならず、記されている言葉から自分自身で何かを掴み取っていく。そんな感じで読み進めると、言葉がメッセージとして心に届き始める。すると読後、あなたもこう叫んでいるに違いない。

 

3年B組。松下先生—————っ。

 

 

目次
まえがき
第1章  お金とは何か
第2章  投資と投機
第3章  ゴール
第4章  リスク
第5章  チャンス
第6章  知恵と知識
第7章  希望と不安
第8章  行動
第9章  孤独
第10章            忍耐
第11章            楽しむ
第12章            継続は力なり
あとがきに代えて

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(ライター:104m)