2014年10月27日

2020年に大差がつく長期投資

81EKhkOZrsL

2020年に大差がつく長期投資 著者:澤上 篤人 産經新聞出版
株式市場 初心者、初級者向け 定価:[本体1,500円+税]

 

日本で最も有名な投資家の一人である、さわかみ投信取締役会長 澤上 篤人氏による著書。日本の財政赤字の進行が、途方もなく危険な水準に達しているとの事実関係の解説から、発行残高が増え続ける国債の暴落懸念への注意喚起を行い、長期投資の啓蒙へ移る。また1980年代後半の日本のバブルの形成理由も詳細に解説され、国際暴落の根拠とともに、さすがに海外の市場において、運用の現場で生きてきた人だけに、市場原理を端的に指摘した分かりやすい解説が続く。

 

過去100年の間の、世界の株式市場のパフォーマンスを例に挙げ、強力に、生活者として応援する企業に長期投資を行なうスタイルを推奨している。氏は、揺るぎない投資の信念と哲学を持っているからこそ、長期投資をこれほど強力に勧めるのであり、読者や個人投資家が、自らの投資の信念、哲学を持たない状態で、安易に長期投資を行なえば良いというものではない。本書、および氏から学ぶことは、長期投資の是非の前に、氏の揺るぎない信念と哲学を感じ取り、自らの信念と哲学を見つめ直すことである。

 

■目次
はじめに

 

■第1章 日本の借金財政いつまでもつと思う?
異常を超えた財政悪化が進んでいる
デフレが財政の異常を包み隠してきた
もうすでに火の車状態だ
日銀という国債の買い手が登場
国債の大量購入は日銀による財政ファイナンス
国の借金財政に赤信号が点滅しだしている
政府や日銀が「まだなんとななる」と思う不健全さ
国民も「なんとかなる」の甘えに浸かっている

 

■第2章 生活を脅かすリスクが目白押し
なにもかも国におねだりはもう限界
アベノミクスの成長戦略が軌道に乗れば大丈夫?
成熟経済の運営というものを知らなさすぎ
ある日突然、年金も医療保険もストップする
見たくもない現実が刻々と迫っている
想定される国債暴落の図式
債券市場の崩れを甘く見るなかれ
想像を絶する惨状を眼のあたりにする
国債暴落を回避する方法はあるのだが・・・(その1)
国債暴落を回避する方法はあるのだが・・・(その2)
生活を脅かす“サバイバルリスク”とは

 

■第3章 成熟経済では長期投資が成長の柱となる
どこの国も発展段階と高度成長期を経て成熟化
成熟経済は生活消費と長期投資で成長する
将来を築いていくのが長期投資
株を買うことで、お金をまわせる
将来を築いていくのは、夢と情熱あふれる事業家のみ
生活者にとって「なくなっては困る」企業
生活者として企業を応援する
企業の経営が変わって困るのは生活者
長期投資とは“応援株主”となること
長期投資のリターンは後からついてくる、それも3つ
“応援株主”になりたくなるのは、どういう起業か?
長期投資家が応援する企業と、応援しない企業
生活者が消費者であり、株主である
長期投資の結果として、金銭的リターンも得られる
長期投資家は“真打ちの応援団”である
長期投資はリズムが命

 

■第4章 どうして日本に投資文化が育たなかったか
日本人は本格的な投資を知らない
投資運用の出番はなかった
日本全体が“長期投資マシーン”だった
間接金融で長期高度成長、そしてバブルへ
行き場を失ったお金が暴れ出したのが80年代後半のバブル
お金の流れを広げておいたなら
日本には直接金融のプレーヤーが育っていない
市場とどう付き合っていくかわかっていない
日本株市場を叩きつぶしてしまった
やみくもに売って市場のしっぺ返しを食らう
市場には参加のルールや掟がある
金融バブル崩壊で、世界が同じ苦しみに喘いでいる

 

■第5章 生活者の長期投資は何をもたらすのか
投資、とりわけ長期投資の本当の意味
応援したいと思える企業にのみ投資する
投資って儲けようとはしない、儲かってしまうもの
企業リサーチするのは大事だが
日本株が派手に乱高下する理由
長期投資家にとっての買い材料
目先は無視、5年先、10年先の具体的な収益イメージを
企業収益は先行投資の結果である
株価はいつも景気や業績に先行する
よく分散投資というが長期投資家は時間分散を徹底する
株式投資の指針があると、ありがたい?
「順張り投資」の限界
相場を見ず、企業を見よう
なんとか関連という投資テーマは短期投資家のもの
皆が安全で心やさしく住める社会を建設する

 

■第6章 2020年には大差をつけた人生を楽しもう
長期投資をしていた人と、そうでない人とでは
ガラガラポンから新しい日本が見えてくる
歴史に学ぶ、本物の財産づくりとは
預貯金は価値を大幅に下げるが、それだけでは済まない
預貯金に虎の子を寝かせておくリスク
国債バブルがはじけるのは、もう時間の問題
年金資産も目減りする
保険商品も、さあどうなることか
銀行などの金融機関の経営にも注意しよう
自分のお金なのに、自由に引き出せない?
株式や投信はいつでも売れる
長期の株式投資が一番安全である
世界の長期金利も上昇へ
グレートローテーションが静かに進行中
おわりに

[`evernote` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`livedoor` not found]
LINEで送る
Pocket

(ライター:104m)